民泊を始めるのにかかる初期費用は?実例をもとに解説

maimu911
民泊を始めたいと考えている方にとって、最も気になるポイントの一つが「初期費用」です。物件の取得から設備、申請手続きまで、どれくらいの費用が必要なのか?本記事では、民泊開業時にかかる主な初期費用を項目別にわかりやすく解説します。
物件契約費用
まず物件を転貸で取得する場合には下記の費用が必要になります。
内容 | 目安費用 |
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敷金 | 家賃の数か月分 |
礼金 | 家賃の数か月分 |
仲介手数料 | 家賃1か月分が一般的 |
保険料 | 数万円程度 |
リフォーム・内装費用
物件を民泊仕様にするには、清潔感・快適さを重視したリフォームが必要です。
内容 | 目安費用 |
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水回りの改修(キッチン・バス・トイレ) | 50万〜200万円 |
内装工事(壁紙、床、照明など) | 30万〜100万円 |
家具・家電の購入 | 20万〜100万円 |
インテリア・小物 | 10万〜30万円 |
部屋の広さによってここは大きく変わってきます。
民泊運営に必要な設備・備品
快適な宿泊環境を整えるために、以下のような備品も準備する必要があります。
- ベッド/寝具一式
- 冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機
- 食器・カトラリー
- 掃除道具
- Wi-Fiルーター
目安費用:10万〜30万円
申請・登録費用
民泊は「住宅宿泊事業法(民泊新法)」などの法律に基づいて運営する必要があり、各種申請が必要です。
内容 | 目安費用 |
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行政への申請(住宅宿泊事業の届出) | 0円〜実費(申請自体は無料でも書類作成を代行すると費用発生) |
消防設備の設置(報知器、誘導灯など) | 5万〜数百万円 |
代行業者への手数料(申請代行など) | 5万〜10万円 |
ワンルーム物件の場合の初期費用実例
では実際に墨田区のワンルーム25平米(水回り含む)の物件でかかった初期費用の実例について確認していきましょう。
項目 | 費用と内容 |
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物件初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・保険料) | 400,000円 (おおよそ家賃の4か月分とのこと) |
消防設備費 | 0円 (こちらの物件は自火報、誘導灯、非常用照明が最初から付帯) |
家具・寝具 | 250,000円 (シングルベッド2台、ソファベッド1台など) |
家電 | 100,000円 (電子レンジ、冷蔵庫、縦型洗濯機など) |
リフォーム費 | 150,000円 (元々きれいだったためアクセントクロス2面と床のみ施工) |
申請費用 | 0円 (ご自身でやられたため0円。行政書士に頼む場合10万円~20万円程度) |
コーディネート、プロカメラマン撮影 | 200,000円 |
トータルで110万円程度での仕上がりとなっています。
民泊の開業には、規模やスタイルによって幅がありますが、最低でも1ルームで始める場合にも100万円前後の初期投資は見込んでおくと安心です。
また、物件の立地やインテリアの質にこだわることで、集客力や収益にも大きく影響します。
費用をかける部分・抑える部分をうまく見極めながら、計画的に準備を進めていきましょう。